ノミは犬猫の体表で生活し、吸血を繰り返して産卵します。卵は楕円形で直径が0.5㍉。畳の上や野原に落ちた卵はやがて幼虫になり、さなぎを経て親ノミとなり、犬猫がやってくるのを待ち構えています。ちなみに親ノミの体長は3㍉ほどです。ノミの活動は気温が25度以上になると始まります。それまでは戸外で卵やさなぎとして冬を越し、暖かくなるのを待っているのです。しかし、最近は住まいの冷暖房が整い、室内で年中活動するノミもいます。ノミの吸血による被害は動物たちのかゆみにとどまりません。人にすみつくことはありませんが、刺すのは日常茶飯事ですし、犬や猫の瓜実条虫を媒介します。最近問題になっている猫ひっかき病の原因菌(バルトネラ属の細菌の一種)もノミが猫から猫へ、猫から犬へ媒介します。この細菌が犬や猫に感染してもほとんど症状はなく、人間の体内に入った場合にだけ、やっかいな症状を出します。特徴的な症状は、わきの下や、足の付け根にあるリンパ節の急激な腫れで、卵ほどの大きさになることもあります。発熱や頭痛、全身にだるさがあり、肝臓の障害を起こす場合もあります。毎年、ノミが活発に活動する時期(7~11月)に人の発病が増加します。つまり夏にノミが猫や犬にこの細菌を媒介して感染動物を増やし、感染動物から人へと被害が及ぶのです。感染の仕方は病名どおり猫のひっかき傷が半分を占めますが、噛み傷や接触だけでも感染することがあります。しかし、決して猫を飼っている人だけの話ではなく、少数ですが犬からの感染例もあります。また、ノミから人へ直接感染した例も報告されており、動物のノミとて油断できません。動物のノミ駆除は動物たちの快適な生活のために不可欠ですが、私たち人間の病気予防でもあります。さまざまなノミ駆除の薬剤がありますが、確実な駆除には専門の知識が必要ですので、動物病院に相談してください。/*StyleDefinitions*/table.MsoNormalTable{mso-style-name:標準の表;mso-tstyle-rowband-size:0;mso-tstyle-colband-size:0;mso-style-noshow:yes;mso-style-priority:99;mso-style-qformat:yes;mso-style-parent:"";mso-padding-alt:0mm5.4pt0mm5.4pt;mso-para-margin:0mm;mso-para-margin-bottom:.0001pt;mso-pagination:widow-orphan;font-size:10.5pt;mso-bidi-font-size:11.0pt;font-family:"Century","serif";mso-ascii-font-family:Century;mso-ascii-theme-font:minor-latin;mso-fareast-font-family:"MS明朝";mso-fareast-theme-font:minor-fareast;mso-hansi-font-family:Century;mso-hansi-theme-font:minor-latin;mso-bidi-font-family:"TimesNewRoman";mso-bidi-theme-font:minor-bidi;mso-font-kerning:1.0pt;}" />

南大阪動物医療センターコラム

2013年2月25日 月曜日

猫ひっかき病 飼い主はご用心

  ノミは犬猫の体表で生活し、吸血を繰り返して産卵します。卵は楕円形で直径が0.5㍉。畳の上や野原に落ちた卵はやがて幼虫になり、さなぎを経て親ノミとなり、犬猫がやってくるのを待ち構えています。ちなみに親ノミの体長は3㍉ほどです。

 ノミの活動は気温が25度以上になると始まります。それまでは戸外で卵やさなぎとして冬を越し、暖かくなるのを待っているのです。しかし、最近は住まいの冷暖房が整い、室内で年中活動するノミもいます。

 ノミの吸血による被害は動物たちのかゆみにとどまりません。人にすみつくことはありませんが、刺すのは日常茶飯事ですし、犬や猫の瓜実条虫を媒介します。最近問題になっている猫ひっかき病の原因菌(バルトネラ属の細菌の一種)もノミが猫から猫へ、猫から犬へ媒介します。この細菌が犬や猫に感染してもほとんど症状はなく、人間の体内に入った場合にだけ、やっかいな症状を出します。

 特徴的な症状は、わきの下や、足の付け根にあるリンパ節の急激な腫れで、卵ほどの大きさになることもあります。発熱や頭痛、全身にだるさがあり、肝臓の障害を起こす場合もあります。 

 毎年、ノミが活発に活動する時期(7~11月)に人の発病が増加します。つまり夏にノミが猫や犬にこの細菌を媒介して感染動物を増やし、感染動物から人へと被害が及ぶのです。

 感染の仕方は病名どおり猫のひっかき傷が半分を占めますが、噛み傷や接触だけでも感染することがあります。しかし、決して猫を飼っている人だけの話ではなく、少数ですが犬からの感染例もあります。

 また、ノミから人へ直接感染した例も報告されており、動物のノミとて油断できません。動物のノミ駆除は動物たちの快適な生活のために不可欠ですが、私たち人間の病気予防でもあります。さまざまなノミ駆除の薬剤がありますが、確実な駆除には専門の知識が必要ですので、動物病院に相談してください。



投稿者 有限会社南大阪動物医療センター

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