犬や猫の目頭の中から白い膜がはみ出てきて眼球にかぶることがあります。この膜を「瞬膜」と言います。上下のまぶたに対して三つ目のまぶたという意味で第3眼瞼と呼ぶこともあります。瞬膜とまぶたの大きな違いは、その動きにあります。まぶたは意識してつむることができますが、瞬膜は動物の意思と無関係に眼球を覆います。瞬膜を動かす筋肉はなく、眼球に傷を負うなど強い痛みがあると「眼球後引筋」という眼球を支える筋肉がけいれんを起こし、強く眼球を後ろへ引っ張ります。すると、瞬膜が目頭から滑り出て眼球を覆い保護してくれる仕掛けです。この役割以外に瞬膜が出てくることがあります。元々、眼球の後方にはクッションの役目を果たす脂肪(球後部脂肪)があるのですが、慢性の下痢や長期の脱水などでやせてくると、目が落ちくぼみ瞬膜が出っ放しなってしまいます。「眼に膜が張った」「眼が三角になった」と、あわてる必要はありません。原因を解決し、栄養状態が改善されれば、瞬膜は目頭の中に収まり元通りになります。瞬膜の内側の付け根には、瞬膜腺という組織があります。この瞬膜腺は涙腺のように涙を作り、へんとう腺のように免疫に関連しています。瞬膜腺の作る涙の量は涙全体の30%以上と言われています。時にはへんとう腺のように赤く腫れあがり、目頭の中に収まりきれずに反転して飛び出してくることがあります。その様が目頭からサクランボがのぞいているように見え、チェリーアイと呼ばれています。いったん飛び出すと抗生剤などで治療しても腫れを引かせるのが難しく、手術で目頭の中に収める必要があります。愛犬・愛猫のまぶたの上から優しく眼球を押さえてみてください。瞬膜が滑り出てくるのが分かります。自分にはない物分かりにくいものですね。/*StyleDefinitions*/table.MsoNormalTable{mso-style-name:標準の表;mso-tstyle-rowband-size:0;mso-tstyle-colband-size:0;mso-style-noshow:yes;mso-style-priority:99;mso-style-qformat:yes;mso-style-parent:"";mso-padding-alt:0mm5.4pt0mm5.4pt;mso-para-margin:0mm;mso-para-margin-bottom:.0001pt;mso-pagination:widow-orphan;font-size:10.5pt;mso-bidi-font-size:11.0pt;font-family:"Century","serif";mso-ascii-font-family:Century;mso-ascii-theme-font:minor-latin;mso-fareast-font-family:"MS明朝";mso-fareast-theme-font:minor-fareast;mso-hansi-font-family:Century;mso-hansi-theme-font:minor-latin;mso-bidi-font-family:"TimesNewRoman";mso-bidi-theme-font:minor-bidi;mso-font-kerning:1.0pt;}" />

南大阪動物医療センターコラム

2013年7月29日 月曜日

無意識に覆う第3のまぶた

 犬や猫の目頭の中から白い膜がはみ出てきて眼球にかぶることがあります。この膜を「瞬膜」と言います。上下のまぶたに対して三つ目のまぶたという意味で第3眼瞼と呼ぶこともあります。瞬膜とまぶたの大きな違いは、その動きにあります。まぶたは意識してつむることができますが、瞬膜は動物の意思と無関係に眼球を覆います。

 瞬膜を動かす筋肉はなく、眼球に傷を負うなど強い痛みがあると「眼球後引筋」という眼球を支える筋肉がけいれんを起こし、強く眼球を後ろへ引っ張ります。すると、瞬膜が目頭から滑り出て眼球を覆い保護してくれる仕掛けです。

 この役割以外に瞬膜が出てくることがあります。元々、眼球の後方にはクッションの役目を果たす脂肪(球後部脂肪)があるのですが、慢性の下痢や長期の脱水などでやせてくると、目が落ちくぼみ瞬膜が出っ放しなってしまいます。

 「眼に膜が張った」「眼が三角になった」と、あわてる必要はありません。原因を解決し、栄養状態が改善されれば、瞬膜は目頭の中に収まり元通りになります。

 瞬膜の内側の付け根には、瞬膜腺という組織があります。この瞬膜腺は涙腺のように涙を作り、へんとう腺のように免疫に関連しています。瞬膜腺の作る涙の量は涙全体の30%以上と言われています。時にはへんとう腺のように赤く腫れあがり、目頭の中に収まりきれずに反転して飛び出してくることがあります。

 その様が目頭からサクランボがのぞいているように見え、チェリーアイと呼ばれています。いったん飛び出すと抗生剤などで治療しても腫れを引かせるのが難しく、手術で目頭の中に収める必要があります。

 愛犬・愛猫のまぶたの上から優しく眼球を押さえてみてください。瞬膜が滑り出てくるのが分かります。自分にはない物分かりにくいものですね。

投稿者 有限会社南大阪動物医療センター

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