南大阪動物医療センターコラム

2014年4月 4日 金曜日

暖房は保温能力に応じて

布団が恋しく目覚まし時計を憎らしく思うこの季節、私たちにはさまざまな暖の取り方があります。私たちと共に暮らす犬や猫たちはどうなのでしょう。彼らの遺伝子はその原産地に適応した体を形作らせ、共に暮らす中で私たちの家庭環境に最大限の順応をしています。メキシコ出身のチワワ君は寒がりで、冬になるといつもお母さんの布団にもぐりこんでしまうかもしれませんし、シベリア出身のハスキー君は冬になるとようやく活発な活動性を取り戻すに違いありません。
 家庭にいる動物たちの体温維持に最も関連しているのが被毛です。犬種によってダブルコート(二重の長毛)、シルキーコート(一重の長毛)、短毛、削剛毛などがあります。ダブルコートは寒冷地産に多く換毛期が春と秋にあり、それ以外の被毛には換毛期はありません。これらの被毛は人の衣服同様、体温の喪失を防ぐために欠くことのできないものです。それぞれの保温能力に応じた暖房が必要といえるでしょう。
 動物たちは本能的に体温を維持しようとして、寒冷を体が感じた時には、熱の喪失を抑え、熱源が傍らにあれば最大限それを享受しようとします。「うちの犬は寒がりでストーブの前に寝転がり、毛がこげてパンティング(ハアハアと呼気を吐く体の冷却法)までしているのにそこを動きません」とか「うちの猫はこたつの中から出ようとせず、引きずり出してみるとアツアツになっていて、あわてて大量の水を飲みに行くんです」などと、暖をとることにあまりにも執着しているという逸話には事欠きません。このように直接的な暖房器具をうまく使いこなすことのできない動物たちには、部屋全体の快適な暖房がもっとも適しているといえるでしょう。
 また、生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節ができず、お母さんにくっつくことで体温を維持しています。生後1ヶ月まで十分に保温に注意を払ってあげましょう。動物と共に暮らすときの暖房は難しいものですね。
 


投稿者 有限会社南大阪動物医療センター

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