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ペットの癌(腫瘍)

癌(腫瘍)について

近年ワンちゃんネコちゃんに「がん」が見つかることが珍しいことではなくなりました。これは長寿になったこと、飼い主様に「がん」が広く認知されてきていること、獣医学の向上などが理由にあげられます。 私達の責務としては、体表あるいは体内の腫瘍を早期に診断し、手術をすべきか、それともそのままにしておいてよいかどうか判断することや、もし、治療が必要であれば最善の治療を提示、実施することだと思っております。

また、「がん」に限りませんが、大事なのが、定期的な健康診断だと思います。もちろん人間ドックのようなものもありますが、ただ聴診器だけをあてるだけ、お腹を触るだけで発見できる病気も存在しますので元気なときに来院していただくのが大事なことだと思います。

 
癌にはどんな種類があるの?

悪性リンパ腫(リンパ肉腫) は、 抗がん剤 によく反応し治療効果も期待できる血液系の悪性腫瘍です。飼い主の方が喉や顎のあたりのしこりや腫れに気付き発見されることが多いようです。犬での発生頻度は10万頭中24頭であり、人の約2倍の発生率であると報告されています。好発年齢は5~12歳齢、ゴールデンレトリーバー、シェルティそしてシーズーに多く認められます。最近では、若齢(1~3歳齢)のダックスフントにも頻発しております。無治療の場合の平均生存期間は60~100日、すなわち約1~3ヵ月間です。

抗がん剤に対する反応(寛解率)は犬で約80%、猫では70%であり、1年生存率は約30%、2年生存率は約10%です。(数字は文献などにより異なる)少数ではありますが長期生存例も報告されています。

良くある癌の種類
  • 化器腫瘍(胃や腸など)
  • 血管周皮腫
  • 生殖器腫瘍
    (精巣、卵巣など)
  • 泌尿器腫瘍
    (膀胱や腎臓など)
  • 腹腔内腫瘍(血管肉腫など)
  • 骨肉腫など
  • 鼻腔腫瘍
  • 胸腔内腫瘍
    (肺がんなど)
 
癌にかかると治らないの?

癌にかかってしまったら本当に治らないのでしょうか?実は 犬では直径2~3mmくらいまでにみつければほとんどの癌は治るといわれています。また、それ以上になっていても適切な手順をふみ治療をすれば治癒する可能性かなり増加します。ですから癌は治らない病気ではなく、手遅れにしてしまうから治せない病気であり、その点では他の病気と変わらないのです。体にしこりを見つけたら一刻も早く診断治療を行うことが重要です。